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2008年10月26日(日) 21時16分

<ケータイ小説>女子に浸透、高校では86%…学校読書調査毎日新聞

 ケータイ小説を読んだ経験のある生徒の割合は、中学女子の75%、高校女子の86%に上ることが、毎日新聞社が全国学校図書館協議会の協力を得てまとめた「第54回学校読書調査」で分かった。ケータイ小説本の売り上げは、出版界を席巻した昨年より沈静化してきたものの、女子生徒にはすっかり浸透しているようだ。男子では中学生の23%、高校生の46%が読んだことがあると答えた。

 ケータイ小説は、昨年の調査で女子中高生が5月の1カ月間に読んだ本でもトップ10の大半を占めたが、今回、高校生では各学年とも半数前後に落ち着いた。中学生では依然7〜9冊に上り、今年出版された新作も登場している。

 携帯電話で小説を読むことをどう思うか、七つの選択肢から選んでもらったところ、小学4年を除く全学年で「便利だ」がトップ。最も少なかったのは「かっこいい」で、利便性が評価されていた。

 また、小学生が1カ月間に読んだ本の平均冊数は、昨年より2.0冊多い11.4冊で過去最高。初めて10冊を超えた。

 調査は6月、全国の小中高109校を対象に実施し、小学4年生〜高校3年生1万477人から回答を得た。【田村佳子】

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