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2008年10月26日(日) 20時55分

<グルジア>副財務相、日本の支援に謝意毎日新聞

 【ブリュッセル福島良典】グルジアのディミトリ・グビンダゼ副財務相は毎日新聞のインタビューに応じ、22日のグルジア支援国会議で日本が表明した道路建設への円借款供与について「道路基盤の整備は極めて重要だ」と謝意を表明、今後、エネルギー安全保障分野などで協力強化を望む考えを表明した。

 参加53カ国・機関が総額45億5000万ドル(約4550億円)の拠出を表明した会議の意義について、副財務相は「援助資金だけでなく、各国が示してくれたグルジア支援の政治的な意思が大切だ」と強調した。対日関係では来年1月に日本大使館がトビリシに開設されることで「協力関係に弾みがつく」と期待を表明した。

 また、今後の国土開発の重点分野として電力関係施設の整備とエネルギー安全保障を挙げ、「環境配慮の観点から水力発電所の建設を推進したいと考えている。グルジアは今年、電力輸出国となったので電力輸出網を整備したい」と述べた。

 一方、野党や市民団体がサーカシビリ政権の強権体質を批判し、援助資金の透明性確保を求めている点については、「財務省が援助資金の統括・調整にあたるため、高い透明性が確保される」と強調した。

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