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2008年10月26日(日) 19時27分

<ドストエフスキー>亀山・東京外大学長がモスクワで対談毎日新聞

 【モスクワ鈴木英生】亀山郁夫・東京外語大学長とロシアの人気作家ボリス・アクーニン氏の対談「グローバル化時代に生きつづけるドストエフスキー」(国際交流基金、在ロシア日本大使館など共催、光文社協賛、毎日新聞社後援)が25日、モスクワの高等経済大付属コンフェレンスホールで開かれた。会場は立ち見も出る盛況だった。

 亀山学長訳のドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」新訳(全5巻、光文社)は完結約1年で通算100万部を突破。秋には「罪と罰」新訳も刊行された。アクーニン氏は推理小説作家として、ドストエフスキーを題材にした作品もある。

 アクーニン氏が「なぜ今、日本でブームが起きたのでしょうか?」と聞くと、亀山学長は「グローバル化やインターネット技術の進歩で日本人の心が壊れようとしている。だから救いをテーマにした『カラマーゾフの兄弟』が読まれるのではないか」などと指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000043-mai-soci