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2008年10月26日(日) 15時21分

IMF専務理事、職権乱用なし=職員との交際「遺憾」−理事会時事通信

 【ワシントン25日時事】国際通貨基金(IMF)理事会は25日、ストロスカーン専務理事と女性職員の交際問題について、専務理事による嫌がらせや厚遇、その他の職権乱用はなかったとの調査結果を発表した。ただ、交際したことは「深刻な判断ミスであり、遺憾」だと強調した。
 IMFは、金融危機で打撃を受けた途上国数カ国に対する支援で中心的役割を果たしている。専務理事のスキャンダルはIMFの体制を揺るがし、迅速な支援決定に影響しかねなかったが、「無罪」の判断でとりあえずは一件落着となった。
 当地メディアによると、専務理事が交際した女性は、IMFアフリカ局の幹部。8月に退職し、現在はロンドンにある欧州復興開発銀行(EBRD)に所属しているという。
 理事会はこの日、調査を依頼した法律事務所の報告を公表。それによると、専務理事と女性職員の交際は両者同意の上のことであり、この関係を理由に専務理事が女性を優遇したり、退職を迫ったりした事実はないという。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000035-jij-int