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2008年10月26日(日) 14時02分

マケイン氏、逆転懸け攻撃先鋭化=米大統領選、追い込み態勢に時事通信

 【アルバカーキ(米ニューメキシコ州)26日時事】米大統領選は11月4日の投票まで10日を切り、共和党マケイン、民主党オバマ両候補は追い込み態勢に入った。支持率ではオバマ氏が優位を保っており、マケイン氏は逆転を懸け、オバマ氏に対する攻撃を先鋭化させている。
 「オバマ氏は国民が稼いだ富を(貧困層に)ばらまき、経済を衰退させようとしている」−。マケイン氏は25日、激戦地ニューメキシコ州の中心都市アルバカーキでの演説で、富裕層減税の廃止を公約しているオバマ氏の経済政策は社会主義的だと主張。さらに、「経験不足」「米軍がイラクで降伏することになる」などとあらゆる角度からオバマ氏への批判を展開した。
 政治情報サイト、リアル・クリア・ポリティクスが集計した25日現在の主要世論調査の平均支持率は、オバマ氏が50.4%、マケイン氏が42.4%。マケイン氏は遊説で「今、劣勢にあることは構わない。勝つのはわれわれだ」と逆転への執念を示した。
 オバマ氏も同日、アルバカーキとネバダ州リノなどを遊説し、「マケイン氏の攻撃にあと10日間耐えることはできるが、共和党の失政にあと4年間耐えることはできない」と強調。税制に関して「わたしは勤労世帯の95%を減税するが、マケイン減税の相手は雇用機会を海外に移している企業の経営者たちだ」と反論した。
 両党の正副大統領候補は投票日まで、激戦州で集中的に運動する。フロリダ、ミズーリ、ノースカロライナ各州などで勢力が伯仲しているほか、最近までマケイン氏が優位だったモンタナ、ノースダコタ両州でオバマ氏が激しく追い上げている。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000027-jij-int