【バンコク２４日共同】タイ政府が１２月中旬に同国で開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議や、日本も参加する東アジアサミットの開催場所を、当初予定していた首都バンコクから北部の主要都市チェンマイに変更する方針を固め、関係国政府に伝え始めたことが２４日、分かった。ＡＳＥＡＮ当局者が明らかにした。治安面の懸念が変更の理由。
バンコクでは８月下旬から反タクシン元首相派の市民団体「民主市民連合」が首相府の占拠を続けるなど、元首相派のソムチャイ政権と反元首相派の対立が長期化し、首脳会議開催に合わせて街頭行動などの混乱が起きる可能性がある。
これに対し、チェンマイは元首相の出身地で、元首相派の強力な支持基盤の１つ。各国首脳やメディアに国内の混乱ぶりを印象づけないようにする狙いがあるとみられる。