記事登録
2008年10月25日(土) 02時40分

円急騰、13年ぶり90円台 対ユーロも一時113円台、米欧景気に不安東京新聞

 24日の東京、欧州や米国の外国為替市場で米欧景気への不安から円が急騰。ドルに対しては、一時前日比で7円近い円高となる1ドル=90円台となり、約13年ぶりの高値を付けた。対ユーロでも10円以上円高の1ユーロ=113円台となった。これを受けて東京株式市場では企業業績悪化への懸念が高まり、日経平均株価(225種)の終値は、バブル経済崩壊後の安値に迫る急落。アジアや米欧の株価も大幅に下落するなど、世界の金融、資本市場は混乱を続けた。

 【ロンドン=共同】24日のロンドン外国為替市場の円相場は一時、1ドル=90円87銭まで上昇し、1995年4月以来、同市場としては13年半ぶりの円高水準となった。円は対ユーロでも急騰、一時1ユーロ=113円79銭をつけて2002年5月以来の円高となった。

 午前11時現在、前日比6円15銭円高ドル安の1ドル=91円40−50銭をつけた。ユーロは1ユーロ=1・2550−60ドル、114円85−90銭。

 世界的な景気後退懸念が強まる中、投資家や輸出関連企業がドルを投げ売り、ドルは「買い手がつかない状態」(邦銀筋)。低金利の円を借りて高金利の外国通貨で運用する「円キャリー取引」を解消する動きも加速し円買いに拍車を掛けた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102590023603.html