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2008年10月25日(土) 00時43分

「一番状況いい時に解散」首相 当面は景気対策に全力東京新聞

 【北京24日共同】麻生太郎首相は24日夜、北京市内で同行記者団に対し、衆院解散・総選挙の時期について「一番状況がいい時を狙ってやるから、時期についてはまだ全然決めてない」と強調、なお慎重に見極める意向を表明した。

 同時に「政策より政局という時代じゃない。中小零細企業の人はすごく敏感。この時期に(解散すべきではない)という声が多い。僕はずっと同じことを言っている」と、当面は景気対策を最優先する方針を重ねて表明、早期解散には慎重姿勢を示した。

 政府、与党が月内にまとめる追加経済対策については「従来の発想を積み上げたら間に合わない。乾坤一擲、思い切ったことをしないといけない」と強調した。

 自民党の細田博之幹事長らが早期解散を示唆する発言を繰り返していることについては「細田氏とはよく連絡している。若い議員にもうちょっと選挙運動をやれと言った方がいいと(細田氏には)言っている」と述べ、党内の引き締めが狙いとの見方を示した。

 円高の進行に関しては「一喜一憂しないが、乱高下はものすごく困る」とする一方、「石油価格は安くなっており、すべて日本に悪いことばかりではない」と指摘した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102401000903.html