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2008年10月25日(土) 01時16分

店舗や工場に防虫剤なし カップめん、苦情21件判明東京新聞

 カップめんから防虫剤成分が検出された問題で、販売した「コープかながわ岩戸店」(神奈川県横須賀市)の倉庫や商品棚には防虫剤などの薬品がなく、製造した明星食品嵐山工場(埼玉県嵐山町)でも同じ成分が含まれた防虫剤は使用していないことが24日、分かった。立ち入り調査した横須賀市や埼玉県が明らかにした。

 購入した横須賀市の男性(50)が家でめんを保管していた棚にも防虫剤はなかった。

 日清食品は同日、カップめんなどについて「防虫剤のにおいがする」などの苦情が4月以降に10都道府県で21件あり、いずれも防虫剤成分が検出されていたことを明らかにした。うち9件は日本生活協同組合連合会(日本生協連)が販売したカップめんだった。

 メーカー側は「製造過程での混入は考えにくい」とし、近くに保管した防虫剤から成分が移った可能性もあるとの見方を示した。

 また神奈川県警は同県藤沢市の女性(67)が食べて健康被害を訴えた日清食品の「カップヌードル」の容器の任意提出を受け、鑑定している。

 一方、茨城県は日清食品関東工場(茨城県取手市)で同じ日に製造されたカップヌードルを検査したが、防虫剤成分は検出されなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102401000829.html