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2008年10月25日(土) 01時02分

東北、北陸新幹線でも使用 はく離の恐れあるパネル材東京新聞

 九州新幹線の高架橋にはく離や脱落の恐れがあるパネル材が使用されていた問題で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜市)は24日、東北、北陸新幹線とつくばエクスプレスの計4カ所の高架橋でも使われていたと発表した。

 JR東日本によると、東北新幹線の高架橋では2枚のパネルに、はく離による最大5ミリのすき間が発見されたという。

 また機構は、九州新幹線新八代−鹿児島中央間で問題のパネルが使われていたのは、高架橋の計53工区に及ぶことも明らかにした。JR各社とともに、目視や打音検査を早急に行い、安全性や耐久性に問題がないか調べる。

 23日の問題発覚を受け、施工した路線の資料を機構が見直し、判明した。

 機構によると、九州新幹線以外でパネル材が使われていたのは、東北新幹線の晴山高架橋(岩手県二戸市)とつくばエクスプレスの木曽根高架橋(埼玉県八潮市)、建設中である北陸新幹線の倉見高架橋(石川県津幡町)、金沢高架橋(金沢市)の計4カ所。

 つくばエクスプレスの全線についてはまだ調査途中の段階という。

 パネル材は、麻生太郎首相の弟泰氏が社長を務める麻生(福岡県飯塚市)が製造、販売した「ASフォームI型」。既に製造を中止している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102401000731.html