記事登録
2008年10月25日(土) 00時00分

韓国からの山陰観光客が減少中国新聞

 韓国の通貨ウォンの急落で山陰唯一の国際便、米子—ソウル便の利用が低迷している。韓国から日本への旅行は割高になるため、韓国人旅行客が減少。ホテルやゴルフ場の利用客も減っており、米国発の金融危機の影響が山陰の観光地にも波及し始めた。

 往復1便が離着陸した24日の米子空港(境港市)。乗客272人のうち、韓国人は2割以下の44人だった。運航するアシアナ航空山陰支店の山根保彦支配人は「韓国人の観光需要の低迷は当面続きそうだ」と気をもむ。同支店によると、9月の韓国人乗客は536人と前年同月比17%ダウン。10月はさらに厳しくなる見込みで、目標とする年間搭乗率70%の達成は難しくなっているという。

 対100ウォンの為替は、24日には7.10円と昨年末より43%円高になった。円高ウォン安は観光地に影を落としてきた。大山平原ゴルフクラブ(鳥取県伯耆町)では今年の韓国人利用者は半減し、このままでは年間ペースで100人以下という。

【写真説明】米子空港からソウルに出発するアシアナ航空の旅客機

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810250045.html