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2008年10月25日(土) 00時00分

嘉麻に一夜城読売新聞

夜空に浮かび上がる一夜城(24日午後6時)

 嘉麻市中益、益富山(187メートル)の山頂に24日、豊臣秀吉が九州攻めの際、一晩で築いたとされる「一夜城」を模した巨大な張りぼてが設置され、夜間のライトアップが始まった。ライトアップは27日未明まで実施。張りぼては11月2日まで展示する。

 秀吉は1587年(天正15年)、一帯を治めていた秋月種実(たねざね)を攻略するため、町中から集めた戸や障子に白い紙を張ったり、墨を塗ったりして、山頂にニセの城壁を造った。驚いた種実は戦意を喪失し、降伏したと伝えられる。

 張りぼては高さ16メートル、幅24メートル。地元の「一夜城築城ボランティアの会」が、ペンキで城壁を描いたベニヤ板約100枚を組み合わせて、完成させた。同会の山口隆弘副会長(69)は「設置は2日がかりで、大変な作業だった。秀吉がどうやって一晩で造ったのか、想像もつかない」と話していた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20081024-OYT8T00790.htm