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2008年10月25日(土) 00時00分

独からの贈り物天体盤盗難読売新聞

天体盤のレプリカが外された(円形部分)モニュメント

 鳥栖署は24日、鳥栖市今町の市東公園にあるモニュメントに取り付けられていた天体盤のレプリカ(直径32センチ、厚さ約1センチ)が外され、盗まれたと発表した。友好都市のドイツ・ツァイツ市から贈られたもので、市は「両市の交流を記念する大切なもの。早く返してほしい」と呼びかけている。

 同署の発表によると、15日から24日朝までの間に盗まれたらしい。

 市市民協働推進課によると、天体盤は1999年、ツァイツ市があるザクセン・アンハルト州南部で、初期青銅器時代(紀元前約1600年)の青銅器とともに出土した。天体観測や崇拝のための道具だった可能性があるという。

 レプリカは青銅製で、大きさは実物とほぼ同じ。表面に三日月や満月、星が金色で描かれている。2005年4月、当時のツァイツ市長が鳥栖市を訪れた際に持参し、06年2月、御影石でつくったモニュメントに埋め込まれた。

 同課は「高く売れるものではない。心ない行為で、悲しく情けない」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20081024-OYT8T00742.htm