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2008年10月25日(土) 00時00分

首長ら改めて推進強調…川辺川、知事と意見交換読売新聞

 国が相良村に建設を計画している川辺川ダムについて、蒲島知事が反対を表明したことを受け、人吉球磨地域の町村長や議長らが24日、知事と意見交換した。首長らはダム推進の立場を改めて強調したが、知事は「皆さんの意見も踏まえ、苦しい決断をした」と理解を求めた。

 意見交換は県庁で行われ、町村長ら約20人が出席。知事は、28日に行われる金子国土交通相との会談に触れ、「(村中心部がダム計画で移転した)五木村の振興策をしっかりお願いする決意を固めている」と述べた。

 これに対し、和田拓也・五木村長は「村の振興策について、県の対応は具体的でない」と批判した上で、「知事の責任で早く解決してほしい」と要望。地元自治体でつくる川辺川ダム建設促進協議会会長の柳詰恒雄・球磨村長は「会としては、これまで通り計画を推進する。私たちの声を大臣に届けてほしい」と求めた。

 このほか、「ダムに代わる治水策を県が示すべき」との意見も出されたが、知事は「河川の情報を持っている国の案が出てくるのを待って、県として考えたい。政府は、私の意見を尊重して治水策を考えてくれると思う」と答えた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20081024-OYT8T00808.htm