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2008年10月25日(土) 00時00分

「ATM行け」→注意して読売新聞

振り込め詐欺防止へ「確認帳」 大分東署配布手口紹介など
大分東署が配布している振り込め詐欺の「確認帳」

 大分東署は、振り込め詐欺に使われやすい親族や公的機関の電話番号を書き込むハガキサイズの「確認帳」を5000部作り、街頭などで高齢者らに配っている。

 振り込め詐欺では、親族を装ってトラブルの解決金を振り込ませたり、官公庁の職員を名乗って税金、医療費の還付金を送金するための手続きだと偽り現金自動預け払い機(ATM)を操作させて振り込ませたりするケースが多い。

 このため、確認帳には親族の電話番号を書き込める欄を設けたほか、管内の市役所の支所、税務署、社会保険事務所の電話番号を刷り込んだ。また、「『ATMに行け』と言われたら詐欺と疑う」などと注意点を列記。架空請求や還付金詐欺など具体的な手口も紹介している。

 県警によると、県内の1〜9月の振り込め詐欺被害は120件で、昨年同期と同数になっている。

 同署は「金を要求する電話は内容をすぐに信じず、その都度確認することが大切。確認帳に書き込む際、家族と話し合って意識を高めるきっかけにしてほしい」と話している。問い合わせは同署生活安全課(097・527・2131)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20081025-OYT8T00137.htm