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2008年10月25日(土) 00時00分

米軍所属機が畑に不時着・・・名護、2人けが読売新聞

 24日午後6時45分頃、沖縄県名護市真喜屋のサトウキビ畑に、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)内のレクリエーション組織「嘉手納エアロクラブ」の小型機が不時着した。搭乗していた男性米兵4人は自力で脱出し、その後機体は炎上した。パイロット(45)は足の骨を折る重傷の疑いがあり、乗組員(30)が軽いけがを負った。県警名護署が原因を調べている。

 県警や国土交通省那覇空港事務所の発表などによると、エアロクラブは米兵らの福利厚生目的で運営されている。同日午後5時過ぎ、奄美空港(鹿児島県奄美市)を離陸し嘉手納基地に向かっていた。機体が不時着する際、電線に接触したため、現場付近では一時約700世帯が停電した。

 現場から約80メートル離れたコンビニエンスストア「ファミリーマート名護真喜屋店」によると、4人は店に助けを求めてきた。「カデナ。ヘルプ」と語りかけてきたため、店は嘉手納基地に電話で連絡。地元の消防署や警察署にも通報した。

 エアロクラブ所属の小型機は1999年12月にも同県石川市(現うるま市)の米軍嘉手納弾薬庫地区内の道路に不時着するトラブルを起こしている。

 沖縄県の仲井真弘多知事は24日夜、「一歩間違えば重大な事故につながりかねなかった。県民に大きな不安を与え、極めて遺憾。再発防止や安全管理の徹底を(在沖縄米軍など)関係機関に強く申し入れたい」とのコメントを出した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20081025-OYT8T00349.htm