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2008年10月25日(土) 00時16分

鎮痛剤ミスで患者意識不明 虫垂炎治療で山梨県立病院中国新聞

 甲府市の山梨県立中央病院は二十四日、急性虫垂炎と腹腔ふくくう膿瘍のうようと診断された県内の五十代女性の治療で、鎮痛剤の種類と量を誤って投与し、女性が一時心肺停止状態になったと発表した。女性は現在も意識不明。

 病院によると、女性は今月二日に下腹部の痛みを訴えて受診し、虫垂炎と腹膜炎と判明。三日に虫垂炎の手術を受けた後、うみがたまっているのが見つかり、十四日に再び手術した。

 痛みを緩和するため鎮痛剤を点滴で投与しており、十五日夜に追加投与した際、鎮痛剤の種類と量を誤った。

 主治医の三十代の男性外科医が鎮痛剤の処方を誤ったのが原因で、「フェンタニル」を一ミリグラム、「ドロレプタン」を二ミリグラム使うところを、「フェンタニル」を二ミリグラム、強い鎮痛剤の「アルチバ」を六ミリグラム投与した。

 約二十分後に病室を訪れた看護師が、心肺停止状態の女性に気付いた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810250127.html