記事登録
2008年10月25日(土) 19時10分

温暖化対策で北京宣言 先進国に指導力発揮を期待東京新聞

 【北京25日共同】北京で開催中のアジア欧州会議(ASEM)首脳会議は25日、気候変動問題やエネルギー、食料安全保障など地球規模の課題を協議、議長国の中国が「持続可能な発展に関する北京宣言」を発表した。温暖化対策では、温室効果ガスの排出削減目標の設定を含む長期的な視野を共有することが必要とし、先進国が指導力を発揮するよう期待を示した。

 宣言は、排出削減の国別の総量目標設定などで、先進国が先導的役割を果たすことを強調。発展途上国の取り組み強化のため、日本などが推進する、分野ごとに排出削減可能量を分析して削減策を取る「セクター別アプローチ」を含めた技術、資金面での協力拡大を確認した。

 また、京都議定書に定めのない2013年以降の温暖化対策の国際的な枠組みづくりで、昨年12月に国連気候変動枠組み条約締約国会議で採択された「バリ行動計画」を歓迎し、09年までの交渉妥結を約束した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000632.html