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2008年10月25日(土) 13時40分

東大、販売したコメは約9トン 禁止農薬使用問題東京新聞

 東京大大学院農学生命科学研究科付属農場(東京都西東京市)が水銀系農薬を実習用コメの栽培に使い、収穫米を販売していた問題で、東大は25日記者会見し、販売量は当初発表した約3・6トンより多い、約9トンとみられると発表した。

 学内調査で、1997−99年の3年間に同農薬を使用したコメの栽培面積が、当初想定の約30アールではなく約70アールと判明したため。

 だが、今年同じ方法で栽培されたコメを含め、同農場で今年収穫した野菜・果物計18品目と井戸水を外部の専門機関で調べたところ水銀は検出されず、安全上の問題はないとみられるという。

 このほか同農場などで、2005−08年に行われた研究用コメ栽培でも、2件の種もみ消毒に水銀系農薬が使用されていたことが新たに判明。使用教職員は計4人と分かり、東大は処分などを検討している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000406.html