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2008年10月25日(土) 06時45分

2・8%がタミフル耐性 昨冬インフル、鳥取が突出東京新聞

 治療薬タミフルが効きにくい耐性インフルエンザウイルスが、昨冬の流行期に2・8%の割合で検出されたことが、国立感染症研究所のまとめで25日までに分かった。

 鳥取県では、検査したウイルスの32%が耐性と突出していた。感染研の小田切孝人ウイルス第3部室長は「なぜ鳥取で多かったかは分からない」とした上で、あまり拡大すると治療に支障が出かねないため「今後も監視を続ける」と話している。

 タミフル耐性ウイルスの割合は、2006年ごろまでは国内で1%以下だったが、07年11月以降、欧州などで数十%という高頻度報告が相次いだ。

 感染研はこれを受け、全国76の地方衛生研究所に協力を求め、欧州などで耐性が多いAソ連(H1N1)型ウイルスを中心にタミフル耐性の発生状況を調査。

 その結果、耐性は全国の1544試料のうち44試料(2・8%)で見つかった。耐性率が比較的高かったのは鳥取のほか兵庫(7・5%)、神奈川(4・8%)などだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000065.html