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2008年10月25日(土) 20時31分

株価急騰で取引処理に障害 野村傘下のネット証券東京新聞

 野村ホールディングス傘下のインターネット証券、ジョインベスト証券(東京)は25日、東京株式市場が急騰した14日に、顧客が出した株の注文処理で取引結果の連絡が大幅に遅れるなどの障害があったため顧客の取引に影響が出たと発表した。

 同社によると、株価急騰により株の買い手が売り手より極端に多くなったため、売り株数と買い株数の比率に応じて売買を成立させ、注文を出した証券会社に株を割り当てる比例配分になった。証券会社は各社のルールで顧客へ株を割り当てるが、その事務処理が想定以上に膨らみ、作業が追いつかなくなった。このため割り当てがあったのに、注文履歴の画面に取引不成立を示す「失効」と表示されるなど、顧客の取引に影響を与えた。

 同社は「不手際を起こし、多大なご迷惑をお掛けした」と謝罪。該当する顧客には同社のサイトを通じて個別に連絡し、「お客さまの意向を確認した上で、誠実に対応する」としている。関係当局にも事実関係を報告しているという。

 問い合わせは、フリーダイヤル(0120)142855。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000675.html