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2008年10月25日(土) 21時12分

台北で60万人が反中デモ 汚染ミルクや馬政権に抗議東京新聞

 【台北25日共同】中国の対台湾交流窓口機関トップ、陳雲林氏による初の訪台を前に、台湾の野党民主進歩党(民進党)などが25日、中国産の汚染粉ミルク事件や、中国に急接近する馬英九政権の政策に抗議するデモを台北市内の中心部で行い、約60万人(主催者発表)が参加した。治安当局は約20万人としている。

 総統府前でも抗議集会が開かれ、馬政権が今年5月に発足して以来、最大の抗議デモとなった。

 同党の蔡英文主席は「馬政権は台湾の主権を矮小化し、中国になびいている」と批判。来月3日に予定されている陳氏の訪台は「中台統一の第一歩だ」と指摘し、抗議活動を強めていく姿勢だ。

 デモ隊は市内の数カ所から、党のシンボルカラーである緑色の旗などを振って、総統府前に向かって行進。「中国の毒入り製品はいらない」「中国は賠償しろ」などと訴え、練り歩いた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000697.html