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2008年10月25日(土) 10時38分

橋下知事討論会盛り上げに教委躍起…ビラ80万枚も定員割れかスポーツ報知

 「教育日本一」を目指し、大阪府民と語りたいという橋下徹知事の意向を受けて26日に開かれる「府民討論会」に向け、府教育委員会が準備に躍起だ。参加者1000人を目標に、まいたビラは約80万枚。ただ、現時点では応募が定員に届いておらず、知事の意気込みはどこまで伝わるのか。

 橋下知事は全国学力テストの成績低迷を知り、「教育非常事態」を宣言。9月末、知事と教育委員が出席する討論会開催が決まった。

 討論会は2回あり、26日は午後1時から大阪府立大(堺市)、11月24日には東大阪市で開かれる。

 橋下知事に手厳しく批判されてきただけに、府教委には府民に教育への関心を高めてもらうのと同時に、知事と府教委の連携姿勢をアピールしたい、との思惑も見え隠れする。

 府教委によると、案内のビラを約80万枚作成。府内の小中学生と教職員全員に行き渡る数で、全校に直接届け、費用は約200万円という。府教委は「多くの人に参加を呼びかけるため」と説明するが、学校現場からは「経費節減のご時世に、コストと見合うのか」と疑問の声も出ている。

 ただ、1000人の募集に対し、26日分の応募は24日時点で約950人にとどまり、府教委は実際の参加者を6、700人とみる。

 当日発言する15人は寄せられた希望者の意見を踏まえ抽選で選んだという。その際「会の趣旨に沿うように」(府教委総務企画課)と、個人の誹謗(ひぼう)中傷に当たる意見の人は除いたとしている。

 府教委幹部は「告知期間が短い割に応募は多かった。批判や不安も含め率直な意見を聞かせてほしい」と話している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081025-OHT1T00131.htm