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2008年10月25日(土) 21時00分

ハマのにぎわいを再び/伝説のディスコが一夜限り復活カナロコ

 一九七〇年代から八〇年代にかけて米国文化の発信地として席巻した横浜・本牧の「ファッション・ディスコ・リンディ」。十一月二日、横浜市中区本牧町のレストランバー「ゴールデンカップ」で一夜限りの復活パーティーが開かれる。

 リンディの初代店長で同市港北区のフリーカメラマン徳田正博さん(55)=当時の通称「MARBO(マーボー)」=が主催する。

 リンディは七〇年代半ば、米軍住宅が周辺に広がる本牧地区にオープン。店内に置かれたシトロエンの名車がDJブースになっていたのが特徴だった。

 ベトナム戦争帰りの米兵や、先端の米国文化を求める若者らが集い、にぎやかなディスコサウンドとともに華麗なステップを踏んだ。「ハマチャチャ」や「フリーチャチャ」と呼ばれる横浜発祥のステップも盛んに踊られた。

 ブームの衰えとともに八〇年代後半に閉店したが、その間にボクシングの元東洋ミドル級チャンピオンのカシアス内藤さんが店長を務めたほか、歌手の矢沢永吉さんや松任谷由実さんら有名人も多く出入りした。

 徳田さんは「客同士のけんかも絶えなかったが、当時の若者には米国文化をいち早く吸収しようとするパワーがあった。当時のお客さんの中心は今、四十代から五十代。もう一度、あの楽しさを味わってもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 当日は午後七時から翌午前三時までの予定で、ディスコブームをけん引した米国バンド「シック」など、当時の曲が流される。入場料は三千五百円、ワンドリンク五百円。問い合わせは、ゴールデンカップ電話045(623)9353(午後七時以降のみ)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000010-kana-l14