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2008年10月25日(土) 16時06分

「平和のありがたさ伝えたい」 今井雅之が舞台公演琉球新報

 太平洋戦争末期に神風特攻隊員として出撃を控える若者たちの姿を描いた舞台「THE WINDS OF GOD〜零のかなたへ〜」が11月3日午後5時半から那覇市民会館で上演される。脚本・主演の今井雅之は「平和な時代がどれだけありがたいのかを伝えていきたい」と語る。
 「WINDS—」は売れない漫才コンビの2人が事故の影響で神風特攻隊だった前世の姿に戻る物語。戦争の下で死を余儀なくされ、戸惑いや疑問を胸に抱きながら若者たちは空へと飛び立っていく。舞台は1988年に初めて上演され、映画版はアメリカのペンシルベニアで行われている「グレイトレイクス・インディペンデント・フィルム・フェスティバル」で外国映画賞最優秀賞を受賞した。
 「親殺しや登校拒否など、かつては考えられなかった時代になっている」と今井。戦後の平和教育が産んだ現代社会のひずみに触れ「本当の平和とは何なのか」と疑問を投げ掛ける。それでも「コメディーも交えて分かりやすい内容になっている。気軽に見に来てほしい」と笑顔を見せた。
 「WINDS—」沖縄公演はチケット前売りが4500円、当日が4800円。問い合わせは、エグゼ03(5545)1431。

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