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2008年10月25日(土) 02時34分

周産期センターを全国調査へ=搬送拒否や勤務体制点検−妊婦問題で緊急に・厚労省時事通信

 東京都内で救急搬送された妊婦が8病院に受け入れを拒否され死亡した問題で、厚生労働省は24日、全国に74カ所ある総合周産期母子医療センターに対する実態調査を緊急で実施することを決めた。近く都道府県を通じ全施設にアンケートを送り、搬送拒否の経験の有無や、医師の勤務体制などを点検し、再発防止策を検討する。
 総合周産期母子医療センターは出産前後の母親や胎児、新生児に高度で専門的な医療を提供することを目的に全国に整備されている。しかし、今回のケースでは、いったんは搬送を拒否した都立墨東病院(墨田区)と、受け入れを拒んだ日赤医療センター(渋谷区)、日大板橋病院(板橋区)が含まれていた。
 墨東病院が産科医不足のため7月以降、当直医を2人から1人に減らしていたことが判明。同省は、他の施設でも医療提供体制に問題が起きていないか調査する。 

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