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2008年10月25日(土) 22時21分

工場地下水からシアン検出=ウインナーなど267万パック自主回収−伊藤ハム時事通信

 伊藤ハムは25日、東京工場(千葉県柏市)で使用している一部の井戸の地下水から、有毒物質のシアン化物イオンおよび塩化シアンが基準値を超えて検出されたと発表した。「人体への影響はない」としており、現在のところ健康被害なども出ていないが、同工場で製造されたウインナーなど13品目約267万パックを自主回収する。
 対象は「あらびきグルメウインナー」などのウインナーや「ラ・ピッツァ」シリーズのピザなどで、検査を行った9月18日から、安全な井戸の水に切り替えた10月15日までに製造された商品。沖縄県を除く全都道府県に出荷された。賞味期限が残っている194万パックが今も流通している可能性があるという。
 同工場では3カ所の井戸からくみ上げた地下水を使用。9月18日の3カ月ごとの定期検査で、1カ所の処理水から1リットルあたり0.01ミリグラムの基準値を越える0.02ミリグラムを検出。その後の再検査や原水検査でも0.03ミリグラムを検出、10月9日には別の井戸の水も基準値を超えた。このため2カ所の井戸の水について、商品製造過程での使用を中止した。現在、ソーセージ2品目について、製品へのシアン残留の有無を検査している。 

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