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2008年10月25日(土) 09時29分

一時休戦?ご対面 せんとくんとなーむくん京都新聞

 奈良県の平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」と、地元の仏教系団体が同キャラを批判して新たに考案した「なーむくん」の着ぐるみが、滋賀県彦根市の中心街で25、6日に催される「キグるミさみっと」で初めて対面、しばし休戦して1300年祭のPRを一緒にすることになった。休戦から「和解」が実現するか、注目を集めそうだ。
 両キャラクターの対面は、全国のゆるキャラ着ぐるみ46体が集う同イベントでも当初、想定外だった。しかし「なーむくん」を擁する「南都二六会」(会長・橋本純信十輪院住職)が「いがみあったまま出演するのではキグるミさみっとの観客に良い印象を与えない」として、「せんとくん」の親元、平城遷都1300年記念事業協会に対面を提案。同協会も「1300年祭を盛り上げるという目的は一緒だから」と応じた。
 両キャラクターは25日午後4時、夢京橋キャッスルロードの宗安寺(本町2丁目)にそろって登場。「ひこにゃん」も1300年祭のPRを応援する。3体は互いのグッズを交換して「親密ぶり」もアピールする。
 しかし、奈良の両者の溝はまだ残っている模様で、そろい踏みが本格和解に発展するかどうかは不透明。南都二六会の橋本住職は「奈良を盛り上げるための呉越同舟。仏様にシカの角をはやしたような姿はやはり失礼」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000005-kyt-l25