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2008年10月25日(土) 21時39分

<巨人>快勝、ラミレス決勝2ラン 中日は高橋が踏ん張れず毎日新聞

 ○巨人6−2中日●(25日、セ・CS第2ステージ第4戦)

 巨人が快勝した。同点の八回、寺内が左翼線二塁打で出塁。続くラミレスが左中間スタンドに決勝2ランを放った。先発・高橋尚は白星を逃したものの、低めに球を集め7回1失点と粘りの投球を披露した。中日は、ウッズが六回にソロ、八回に犠飛を放ち、一度は試合を振り出しにしたが、3番手・高橋が踏ん張れなかった。 

 ▽巨人・原監督 (胴上げは)予定になかった。日本シリーズに勝ってから胴上げしようと話をしていた。選手に感謝ですね。本当に選手たちが強くなってくれた。一人一人の役割をしっかり持って戦ってくれた。(日本シリーズは)久々に関東地区で戦える。一生懸命戦います。

 ▽中日・落合監督 監督の頭の回転が早ければ、こんなシーズンにはならなかった。誰かが手を抜いたわけでもない。監督の頭をリフレッシュしないと。

 ▽豊蔵一セ・リーグ会長 試合ごとにヒーローが入れ替わり、選手層の厚さを見せつけた巨人の総合力の勝利だ。中日の粘りも見事で、「クライマックス」にふさわしい熱戦だった。巨人には、この勢いで日本シリーズを制し、さらには初のアジア・シリーズ制覇を期待する。

 ▽巨人・ラミレス (決勝2ラン)最高です。次は日本シリーズという目標がある。そこで頑張りたい。

 ○…巨人先発の高橋尚は今季、中日戦の登板はわずか2試合。しかも防御率5.06と相性が良くなかった。この日も初回からピンチの連続だったが、動じることはなく、緩急を効かせた粘りの投球で次々ピンチを切り抜けた。失点は六回にウッズに一発を浴びた1点だけで、しっかり試合を作った。「どのボールが良かったとかではなく、とにかく勝ちたい、その一心でした」。気迫の投球で、チームを勢いに乗せた。

 ○…中日の先発・チェンは立ち上がりから力のある直球で押したが、四回、微妙に制球が乱れた。2死一、二塁から、谷に甘く入った球を先制二塁打されると、続く坂本にも初球をたたかれて適時打を許した。4回2失点での降板に「谷選手への逆球の1球に悔いが残ります」。今季レギュラーシーズンでは、巨人戦10試合に登板、43回3分の1を投げて防御率1.87と安定していた。阪神との第1ステージでは第2戦で負け投手となっただけにリベンジを狙ったが、またも持ち味を出せなかった。

 ★巨人・小笠原が途中交代 巨人の小笠原道大内野手(35)が25日のCS第4戦・中日戦(東京ドーム)の五回守備から退いた。四回の打席で、中日・チェンから左手に死球を受けた。

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