2008年10月25日(土) 20時06分

＜除草剤＞焼き鳥のたれに混ぜ５千万要求、２人逮捕　警視庁（毎日新聞）

　東京都荒川区のスーパーに除草剤入りの焼き鳥のたれを置き、現金５０００万円を要求したなどとして、警視庁捜査１課は２５日、杉並区高円寺北１、派遣社員、都藤（つどう）道昭容疑者（５７）を恐喝未遂容疑で逮捕した。また、さいたま市浦和区北浦和５、タクシー運転手、田中俊郎（としお）容疑者（５８）を詐欺容疑で逮捕した。

　調べでは、都藤容疑者は６月２８日、除草剤「グリホサート」を混ぜて「毒入り危険」のシールを張った「屋台のやきとりのたれ」（エバラ食品工業製）を「イトーヨーカドー三ノ輪店」の食品売り場に置き、イトーヨーカ堂とエバラ食品工業の両社長あてに９月上旬の２回、「５０００万円を振り込め」などと書いた脅迫文を郵送し現金を脅し取ろうとした疑い。

　田中容疑者は７月２８日、埼玉県内の銀行と信用金庫の支店で、自分が使用しない預金口座を開設して預金通帳とキャッシュカードを詐取した疑い。都藤容疑者と知り合いで、振り込み用口座を譲渡したとみられている。

　都藤容疑者は「一獲千金を狙った」などと容疑を認め、田中容疑者は「通帳やカードは紛失した」と否認しているという。

　振り込み口座のある両支店のＡＴＭ（現金自動受払機）の防犯カメラに現金を引きだそうとする都藤容疑者が映っていたことから発覚した。【佐々木洋、神澤龍二】

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