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2008年10月25日(土) 02時30分

<偽造・変造旅券>携帯購入で提示14件 8月以降毎日新聞

 携帯電話購入時の本人確認手続きに8月以降、14件の偽造・変造旅券が使われていたことが外務省の調べで分かった。携帯電話事業者などが不審に思い、外務省に照会し判明した。同省は出入国審査以外に国内で不正旅券の使用が確認されたことを重視。28日に携帯電話事業者などを集め、真偽の見分け方を指導する。

 外務省旅券課によると、8月以降、事業者から「客が提示した旅券が偽造ではないか」との照会が急増した。不正が確認された14件はいずれも日本旅券で、実在しないパスポート番号が記されているものもあった。

 05年に施行された携帯電話不正利用防止法は、携帯電話の使用契約を結ぶ際、事業者や販売代理店に運転免許証、旅券などの身分確認文書の提示を求めるなど本人確認を義務付けている。説明会では、疑いのある旅券を発見した場合の連携強化なども協議する。

 警察庁によると、全国の警察で07年5月から半年間に振り込め詐欺事件に関連して押収された携帯電話で本人確認手続きが行われた120台のうち、22台が運転免許証と住民票を偽・変造されたものだったことが分かっている。【河嶋浩司】

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