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2008年10月25日(土) 20時31分

胸や背中刺され男性死亡 京都・宇治、殺人で捜査中国新聞

 二十五日午前八時ごろ、京都府宇治市五ケ庄三番割の黄檗おうばく公園そばの路上で、男性が血を流して倒れているのを通り掛かった女子中学生が見つけ、公園の管理事務所を通じて一一〇番した。男性は既に死亡していた。

 胸や背中などに刃物で刺されたとみられる傷が数カ所ずつあり、付近に刃物が落ちていないことなどから、府警捜査一課は殺人事件とほぼ断定、司法解剖して死因を調べる。所持していた運転免許証から京都市山科区の男性(57)とみて確認を急いでいる。

 調べでは、男性は右半身を下にし、道路脇の側溝に顔を突っ込むようにして倒れていた。現場には大量の血痕があり、はいていたとみられるスニーカーは脱げ、近くに転がっていた。

 府警によると、遺体のそばには廃車が放置されており、前日の昼ごろ、男性が車の中にいるのを近所の女性が目撃していた。車内で生活していたような形跡があったという。

 現場はJR黄檗駅から約一キロ東の路上。周囲には黄檗宗大本山万福寺やテニスコート、ゴルフ場などもあり、散歩やジョギングのコースとしている人もいる。

 通報した公園管理事務所の男性職員(61)によると、遺体を見つけた女子中学生はおびえた様子で「おっちゃんが血を流して倒れてる」と職員に声を掛けてきたという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810250321.html