記事登録
2008年10月25日(土) 19時55分

早期解散に慎重姿勢 首相、金融危機対策の必要性強調中国新聞

 【北京25日共同=下江祐成】麻生太郎首相は二十五日夜、北京市内で記者会見し、衆院解散・総選挙の時期について「(アジア欧州会議で)国内的な政局の話より、国際的な役割を優先する方が大事だと感じさせられた」と述べ、早期解散に慎重な姿勢を示した。「百年に一度の国際的な金融危機だ」とも指摘し、金融危機対策に取り組む必要性を強調した。

 同時に「解散はさまざまな要素を勘案しなければならないが、この段階でするとかしないとか決めていないので答えようがない」とも述べた。

 首相は金融危機に関し、各国が足並みをそろえて対応していくべきだとの認識を強調。日本の役割については「景気対策をやらないといけない。過去、外需一本に頼ってきたので内需を拡大させる必要がある」と指摘した。

 アジア欧州会議(ASEM)首脳会議に関しては「アジアと欧州の首脳が金融危機に深い懸念を持ち、明確なメッセージが出せた」と成果を強調した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810250318.html