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2008年10月25日(土) 18時37分

「羅生門」デジタル版で音声が大幅向上スポーツ報知

 故・黒澤明監督の名作「羅生門」のデジタル完全版が25日、第21回東京国際映画祭の特別招待作品として東京・渋谷のオーチャード・ホールで上映された。

 同作は米アカデミー協会の全面バックアップのもと、ハリウッドのデジタル技術によって完全に復元。11月29日からは東京・角川シネマ新宿で一般公開される。

 この日の上映には復元に携わったマイケル・ポゴゼルスキー氏のほか、黒澤組のスクリプター・プロダクションマネージャーとして19本の映画に参加した野上照代さん(81)、ジョン・ヴォイト審査委員長(69)が駆け付けて舞台あいさつ。野上さんは「黒澤作品は音が悪いと言われるが、特に音声が良くなった。黒澤さんに本作を見せたかった」。ヴォイトは「映画が人の人生を変えることがある。『羅生門』は映画史上の金字塔。偉大な黒澤監督、偉大な俳優、三船(敏郎)に、私も多大な影響を受けた」と話した。会場には黒澤監督の長男・史郎さんも駆け付けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000216-sph-ent