記事登録
2008年10月25日(土) 07時01分

NHK版「タモリ倶楽部」で19年ぶり出演スポーツニッポン

 タモリ(63)が19年ぶりに、NHKに出演する。11月22日に放送されるバラエティー「ブラタモリ」(深夜0・10)で、江戸や明治時代の古地図を手に東京・渋谷や表参道を散策し、街の移り変わりを探る内容。NHK版「タモリ倶楽部」としてレギュラー化を目指す。

 NHK出演は、野生動物の生態を紹介した番組「ウォッチング」(85〜89年)で司会を務めて以来となる。

 もともと、毒のあるキャラクターなどがNHKには不向きと見られていたが「ばらえてい テレビファソラシド」(79〜82年)に、司会の永六輔氏(75)の後押しで出演。この番組の顔となった後は、同局にたびたび出演していた。

 ところが、82年にフジテレビ「笑っていいとも!」がスタート。NHKの尾関憲一チーフプロデューサーは「スケジュールが押えられなくなり、出演していただく機会がなくなったのでは」と指摘する。今回は、タモリが休日に街の散策をしていると聞いた尾関氏が「番組企画を面白がってくれるのではと考え、ダメもとで」出演をオファーし、快諾を得た。

 テレビ朝日「タモリ倶楽部」にも似た企画はあるため、主な出演者をタモリと久保田祐佳アナウンサー(25)だけに絞り、タモリの視点や発想のユニークさを引き出すことに重点を置くなどして差別化を図った。さらに、NHKでは珍しく、セリフを決めずに全編アドリブで収録する試みに挑んだ。

 久保田アナはタモリとの共演を振り返り「まるで子供の冒険遊びのように、目をキラキラと輝かせて歩いていたのが印象的でした」と感想。「母が“ばらえてい テレビファソラシド”が好きでよく見ていたと話すと、タモリさんに“あんたもずいぶん古い話をするね”と驚かれた」と撮影中のエピソードを明かした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000045-spn-ent