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2008年10月25日(土) 01時20分

捜査押収品からメラミン=「花畑牧場」生キャラメル模造か−県が調査へ・埼玉時事通信

 埼玉県警が不正競争防止法違反容疑の捜査で押収した生キャラメルから、有害物質メラミンが0.5ppm検出されたことが24日、分かった。県警は埼玉県に報告した。健康被害は出ていない。県は製造過程で使用されたとみて、原材料の牛乳などの輸入経緯を調べるとともに、流通先を調べるため、関係自治体に調査を依頼した。
 県によると、0.5ppmは検出の限界基準値でごく微量の濃度。
 県警や県の話では、押収したのは商品名「生キャラメル」で、1袋10個入りの3袋。民間機関に検査を依頼し、スーパー「ショッピングひまわり久喜本町店」が販売した1袋からメラミンが検出された。
 この生キャラメルについては、タレントの田中義剛さんが社長として知られる乳製品製造販売「花畑牧場」(北海道中札内村)が「類似品が売られている」として告訴。県警が同法違反容疑で捜査し、9月25日に押収した。
 スーパーの経営会社「ショッピングひまわり」(同県鷲宮町)によると、問屋から北海道土産として有名な花畑牧場のキャラメルとして入荷し、7月から今月まで販売した。
 本物は木箱に入っているが、同社は袋入りで販売していた。購入客から問い合わせがあったが、同社は真偽の確認をしなかった。 

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