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2008年10月25日(土) 15時01分

<パネルはく離問題>東北新幹線など57カ所でも使用毎日新聞

 九州新幹線(新八代−鹿児島中央駅間)の高架橋に使われた樹脂パネルがコンクリートからはく離するトラブルが複数起きていた問題で、同じパネルが東北新幹線や建設中の北陸新幹線の高架橋など計57カ所で使用されていることが鉄道・運輸機構(旧日本鉄道建設公団、横浜市)の調べで分かった。同機構は維持管理しているJR各社などとも協力し、早急に点検を行い、はく離が確認されれば直ちに補修を行うとしている。

 問題のパネルは「麻生」(旧麻生セメント、福岡県飯塚市)が92〜02年に販売した「ASフォーム1型」。高架橋工事で、コンクリートけた下部の埋設型枠として使用されていた。九州新幹線では、開業前の点検で計15カ所のはく離が見つかったが補修済みで、新たなはく離は確認されていない。

 機構によると、パネルは九州新幹線では島田高架橋(熊本県八代市)など53カ所で使用。このほか東北新幹線は晴山高架橋(岩手県二戸市)の1カ所、建設中の北陸新幹線(長野−金沢駅間)は倉見高架橋(石川県津幡町)など2カ所で使用。つくばエクスプレス(秋葉原−つくば駅間)では、少なくとも木曽根高架橋(埼玉県八潮市)1カ所で使用が確認された。【斎藤良太】

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