記事登録
2008年10月25日(土) 14時47分

クロマグロ漁獲枠半減求める、大西洋国際委が報告書読売新聞

 大西洋のマグロ資源の管理を行う「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)の科学委員会が、高級魚クロマグロの地中海と東大西洋での漁獲枠を、2009年から現在の半分以下に削減すべきだとの報告書をまとめた。

 ICCATは11月17〜24日にモロッコで開く年次会合で科学委員会の報告をもとに漁獲枠を見直す予定で、規制強化とマグロの価格上昇は避けられない状況だ。

 科学委員会の報告では、07年の2万9500トンの漁獲枠に対し、届け出のあった漁獲量は3万2398トン。違法操業を含めると、実際には6万1000トンが漁獲された可能性があるという。

 科学委員会は「資源が崩壊するリスクが高まっている」と指摘、クロマグロを持続的にとり続けるには漁獲量を年間1万5000トン以下に抑え、それを10年超継続することを促している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000032-yom-bus_all