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2008年10月24日(金) 23時42分

教委への成績一覧提出は違法、学校法人や都・区に賠償命令読売新聞

 東京都立高校を受験しないのに、成績表を都教委などに提出され、精神的苦痛を受けたとして、私立早稲田中学校(東京都新宿区)に通っていた男子大学生(川崎市)が同中を運営する学校法人と都、新宿区に損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。

 笠井勝彦裁判長は「都立高に出願しない生徒の成績が氏名とともに提出されるのは、プライバシー侵害にあたる」と述べ、被告側に計3万円の支払いを命じた。

 都教委は1950年ごろから都内全域で、受験しない生徒を含む中学3年生全員の成績一覧を提出させていたが、この方式が事実上違法と認定されたことになる。都教委は成績一覧を05年度入試から区教委だけに提出させ、区側が都立校からの問い合わせに答える仕組みに改めているという。都教委高校教育課は「主張が認められず極めて残念」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000060-yom-soci