2008年10月24日(金) 12時35分

川越の立てこもり男、千葉の強盗傷害にも関与　（産経新聞）

　埼玉県川越市の駐車場で今年６月、立てこもった乗用車内で拳銃自殺した男が、千葉市内で４月に起きた強盗傷害事件にかかわったとして、千葉県警は２４日、強盗傷害容疑で東京都世田谷区砧の無職、金子謙容疑者＝当時（５５）＝を容疑者死亡のまま書類送検した。

　千葉県警の調べでは、金子容疑者は千葉市稲毛区園生町の無職、鈴木雄一（３０）と、東京都世田谷区祖師谷の職業不詳、大野修吾（３５）の両被告＝ともに強盗傷害罪で起訴＝と共謀し、４月２４日午後８時５分ごろ、千葉市中央区寒川町のチケットショップ「あっぷる」で、男性経営者（６０）にナイフや拳銃のような物を突き付け、「撃たれたいのか」などと脅迫。顔を殴ったり、針金で後ろ手に縛り上げたりして軽傷を負わせ、売上金など約１８５万円と商品券約７００点（約１８０万円相当）を奪った疑い。

　鈴木、大野両被告は「金子容疑者と強盗をやった」と供述している。金子容疑者は大野被告とはパチンコ仲間、鈴木被告とは知人を介して知り合ったという。

　金子容疑者は６月３日未明、川越市内の国道１６号で職務質問しようとした川越署員に発砲し、乗用車で約３キロ離れた駐車場まで逃走、車内に立てこもった。同日午前１１時４０分ごろ、突入した警察官に銃刀法違反の現行犯で逮捕されたが、車内でこめかみを撃っており、搬送先の病院で死亡が確認された。

　金子容疑者は、同県鴻巣市内のパチンコ店で同日午前０時半すぎに発生した拳銃強盗事件にかかわったとみられている。

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