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2008年10月24日(金) 00時48分

新幹線高架橋材に異常、首相の弟が社長務める会社が納入読売新聞

 九州新幹線新八代(やつしろ)(熊本県八代市)−鹿児島中央(鹿児島市)間で、2004年3月の開業前、高架橋建設に使用された資材がはがれたり、浮き上がったりする異常が相次いでいたことが分かった。

 資材は現在も使われており、異常個所の一部は未補修のまま。資材の納入業者は「製品に問題があったかもしれない」と話しており、九州新幹線を建設した「鉄道・運輸機構」(横浜市、旧日本鉄道建設公団)は、納入業者から事情を聞いている。

 同機構などによると、資材を納入したのは福岡県飯塚市の「麻生」で、麻生首相の弟の泰氏が社長を務め、病院経営や不動産事業のほか、建築材料の製造販売などを行っている。

 問題となっているのは、樹脂などで出来たパネル状資材(厚さ約1センチ)で、橋脚の上に橋げたを設ける際、橋げたの型枠の一部として使う。施工後も残してコンクリートの劣化を抑える製品として同社が製造、00年1月から九州新幹線の建設を請け負った建設業者に納入した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000000-yom-soci