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2008年10月24日(金) 00時04分

小沢代表、また体調不良 「首相務まるのか」との指摘も産経新聞

 民主党の小沢一郎代表が23日、インドのシン首相との会談を体調不良を理由に欠席、党役員会などの公務もキャンセルした。鳩山由紀夫幹事長が代わって会談した。体調が理由とはいえ、外国首脳との会談を急に欠席するのは非礼と受け取られる恐れもあり、異例だ。小沢氏の健康問題が再び注目され、民主党内からは「選挙戦を戦い抜けるのか。首相が務まるのか」(中堅)と不安の声も出ている。小沢氏は24日に公務に復帰し、衆院選対策のため青森へ出張する予定だ。

 「代表は昨日(22日)の日程が激務というか過度だったので体調がすぐれない。大変申し訳ない」

 午前10時ごろ、鳩山氏は都内のホテルで開かれたシン首相との会談で、小沢氏の欠席をわびた。シン首相は「体調を崩され、とても残念です」と述べ、小沢氏の訪印を要請した。

 民主党幹部によると22日午後11時ごろ、小沢氏周辺から鳩山氏に電話があり、欠席の意向が伝えられた。

 「会談の頭だけでも出た方がいいと代表にいってほしい」

 鳩山氏はこう進言したが小沢氏は欠席した。

 鳩山氏は22日深夜の段階でインド側に小沢氏の欠席があり得ると連絡、インド側は鳩山氏との会談を了承した。

 民主党の奥村展三役員室長は23日、会談に先立って記者団に「入院しているわけではない。自宅静養だ。きょうの日程はすべてキャンセルする」と説明。さらに会談後の会見で「代表は(衆院選のための)福岡から22日遅くに帰り、もう1カ所会合があった。『今朝から体が動かないような状況だから静養したい』と聞いた」と語った。

 小沢氏は風邪をこじらせて今月6日から13日まで入院していたこともあり、国会では小沢氏の健康不安説が駆けめぐった。同党は「心配ない」(輿石東参院議員会長)と否定に走り、「昨日(22日)は福岡に行って、選挙の話で夜11時半まで(都内の)事務所にいたから今日は休むってことだ。寝不足も体調不良のうちだ」と、インド側が聞いたら怒り出しそうな説明をする幹部まで現れた。

 一方、公明党の北側一雄幹事長は23日の会見で「首相は体力的にも精神的にも強くないといけない」と述べ、小沢氏が首相を務めるのは無理だとの認識を示唆。また、自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は「大事なことがあるたびに体調不良になる人を民主党は首相に掲げ、政権交代しようというのか」と皮肉った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000500-san-pol