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2008年10月24日(金) 00時00分

不審火全面解決不透明で複雑中国新聞

 広島県神石高原町の連続不審火に関与した疑いで、福山市新市町の無職細川博之容疑者(44)が23日、森林法違反容疑で逮捕された。昨年、今年と集中発生した不審火の全面解決の見通しは依然不透明で、町民の受け止めは複雑だった。

 「まだ、もろ手を挙げて喜ばれんね」。容疑者逮捕の知らせに同町の会社員女性(53)は話す。

 町内では今年2—4月に山林やのり面などを焼く不審火が10件発生した。県警によると、細川容疑者は逮捕事実を含めたこの10件への関与を認めている。一方、林野、建物で計28件起きた昨年の不審火の容疑者の割り出しは、今後の捜査に委ねられている。

 調べでは、細川容疑者は、高校卒業まで町内で暮らしていた。「なんでやったんか」「信じられない」。細川容疑者を知る町民や、近所に住んでいる人たちからは戸惑いの声も聞かれた。

【写真説明】不審火が発生した倉庫内を調べる捜査員。細川容疑者が関与した疑いが持たれている(2月17日、神石高原町父木野)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810240019.html