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2008年10月24日(金) 20時18分

東証、7649円に暴落!円も急騰13年ぶり90円台スポーツ報知

 24日の東京株式市場は、米欧景気の先行き不安、外国為替市場の円急騰などから朝方から売り注文が殺到、日経平均株価(225種)は急落した。終値は、前日比811円90銭安の7649円08銭と、2003年4月28日に記録したバブル経済崩壊後の最安値7607円88銭を割る寸前まで下落した。円も主要通貨に対して上昇、東京に続いて開いた欧州市場で円は1ドル=90円台と13年ぶりの水準となり、ユーロも10円以上の円高となる1ユーロ=113円台と暴落した。

 アジアの主要株式市場も下落。金融危機により実体経済が悪化し、世界同時不況につながるとの悲観的な見方が一段と強まっており、世界の金融、資本市場が大混乱した。

 平均株価は昨年大納会の終値1万5307円と比べ、今年に入って50%下落。時価総額は約217兆円吹き飛んだ。24日の下落率は過去5番目で、下落率の上位6番目までのうち、4回が今回の金融危機で発生、市場混乱の深刻さが浮き彫りになった。

 全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も、65・59ポイント安の806・11。出来高は約26億3600万株。

 取引開始直後からほぼ全面安の展開。午後になって円相場が主要な輸出企業の想定レートを超える円高水準となり、電機、自動車など輸出関連株が大幅に値下がりしたほか、鉄鋼、銀行株なども売られ、平均株価は急速に下落幅を拡大した。

 前日にソニーが2009年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正したことで、他の大手企業の業績にも警戒感が強まった。ソニー株は、前日比14・07%安の1972円に下落、売買代金は市場一部のトップで、この日の暴落に大きな影響を及ぼした。

 市場関係者は「株式市場からの資金流出の流れが止まらない。主要各国が協調して経済政策を打ち出さなければ株価は下げ止まらない」(大手証券)と指摘している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00251.htm