記事登録
2008年10月24日(金) 18時59分

ピカッの文字で謝罪 芸術家集団が被爆者にスポーツ報知

 現代芸術作品の素材にするため、広島市上空に飛行機雲で原爆の閃光(せんこう)をイメージさせる「ピカッ」の文字を描いた東京の芸術家集団メンバー卯城竜太さん(31)が24日、被爆者団体の代表と面会し、「被爆者の方々に大変不快な思いをさせてしまったことをおわびする」と謝罪した。

 広島市役所で謝罪を受けた広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長(83)は「ピカで二十何万人も死んだ。被爆者の声を学んできたのか。命の大切さや広島のことをもっと考え、知ってほしい」と苦言を呈した。

 卯城さんは面会後に記者会見し、約五分の映像作品にするため21日午前中、原爆ドーム上空で「ピカッ」と描いたと経緯を説明。「世界の人が平和について想像できるチャンスをつくりたかった」と述べた。

 広島市現代美術館で来月予定していた展覧会は中止するが、作品は完成させ公表するという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00279.htm