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2008年10月23日(木) 09時59分

歩きたばこ横ばい傾向 広島中国新聞

 広島市中心部で歩きたばこを禁止する「ぽい捨て等防止条例」の施行から5年が経過した。罰則として1000円の過料を徴収する制度。違反者や路上の吸い殻の数は当初は減ったが、今は横ばいの傾向にある。「1000円の支払いを覚悟してもがまんできない」という愛煙家もいる。さらなる意識啓発が求められている。

 中四国最大の商店街、本通り商店街(中区)。買い物客や会社員が行き交う通りは市条例で「美化推進区域・喫煙制限区域」に指定されている。「喫煙者の意識は変わった。歩きたばこは確実に減っている」。市の巡回指導員を務めて5年目の藤原勝則さん(64)は毎日のように通りを歩き、こんな印象を抱く。徴収時のトラブルも減ったという。

市環境局業務一課は「本来、過料を取るのが目的ではない。さらに啓発に力を入れたい」としている。

【写真説明】たばこの吸い殻を拾いながら本通り商店街を巡回する指導員。「ぽい捨て禁止」の表示もある

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810230073.html