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2008年10月23日(木) 16時32分

中海の島根側護岸12カ所整備中国新聞

 松江市中心部を流れる大橋川改修事業で、事業主体の国土交通省は22日、川が流れ込む中海の島根県側の護岸整備方針について整備手順案を示した。整備が必要な17カ所のうち、浸水の可能性がある12カ所は国が10—30年以内に整備すると表明した。

 12カ所のうち1カ所は中海の計画高水位1.44メートルより湖岸が低く、実際に浸水が起きているため優先して10年以内に整備する。エリアは中止された中海淡水化事業の旧本庄工区で、過去に台風による高潮で浸水被害があった約1.7キロ。工事はすでに進められている。

 残る11カ所は浸水が起きる「可能性がある」として20—30年以内に整備する。中海の計画高水位より余裕を持たせ、水位2.5メートル以下の湖岸を選んだ。今回、国が事業主体と位置づけなかった残る5カ所は管理主体が県や市であるため、あらためて整備方法を協議する。

【写真説明】中海護岸整備について意見を交わす国と島根県、沿岸3市町の担当者

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810230081.html