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2008年10月23日(木) 16時32分

郷土の偉人に地芝居で光中国新聞

 出雲大社の大鳥居を寄進するなど希代の「寄付魔」として知られる島根県邑南町高原地区出身の実業家小林徳一郎(1870—1956年)の遺徳をしのび、同地区のアマチュア劇団「星が丘一座」が来月、逸話に基づく地芝居を初めて上演する。

 演目は、日露戦争前夜の1904年、小倉市(現北九州市)を舞台にした「小徳痛快伝 任侠(にんきょう)小倉港」。土木業で大成した小徳さんこと小林徳一郎が酔った将校にからまれながらも増水した川の警戒を続け、和解の席で大佐から当時珍しかった電話機を拝領した逸話に基づく。

 「郷土の偉人に光を当てよう」との高原公民館の提案に、一座も「結成10周年の記念になる」と快諾。旧瑞穂町の閉町記念誌で小林の業績をまとめた縁で邑南町議の日高勝明さん(68)が2幕構成、約50分の脚本を書き下ろした。

【写真説明】将校との和解シーンで小林徳一郎役を演じる山本さん(中央)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810230083.html