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2008年10月23日(木) 19時40分

金融危機で新興国の経済が次々と炎上 資金繰り悪化でIMFに融資要請MONEYzine

 米国発の金融危機は世界中に飛び火し、アジアや欧州などの新興国は悲鳴を上げ始めている。22日にインタファクス通信が報じたところによると、ベラルーシ政府と中央銀行は、国際通貨基金(IMF)に対し、国内経済の安定へ20億ドル(約2千億円)の融資を要請した。

 またパキスタン政府も国内の治安・政情不安と世界的な金融危機の影響で、債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が高まり、IMFに資金支援を求めている。この他、すでにウクライナやアイスランドなどがIMF側と支援協議を進めており、金融危機の影響は連鎖的に体力のない新興国の国家経営に打撃を与えている。

 90年代後半に発生したアジア危機などでは、融資条件のハードルを高く設定していたIMFだが、金融不安に歯止めをかけるため支援の実施を速める緊急融資制度を適用する方針だ。

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