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2008年10月23日(木) 16時20分

「日本資本主義の父」の子孫が米系ファンドの経験生かし個人投資家向け投信を開設へMONEYzine

「日本の資本主義の父」と呼ばれている渋沢栄一は、幕末の幕臣、明治時代初期の大蔵省官僚を経て、実業家として第一国立銀行や王子製紙・日本郵船・東京証券取引所などといった多種多様の企業の設立・経営に関わった日本史上を代表する経済人だ。

 その渋沢栄一の5代目子孫である渋沢健氏(47)が個人向け投資信託の運用をスタートさせる。同氏は1980年代後半からJPモルガンやゴールドマンサックスの東京支店に従事し、1990年代後半には米系ヘッジファンドのムーア・キャピタルで運用や調査を担当した。

 運用する投信「コモンズ30」(予定)は、主に日本企業を中心とした今後30年間持続的に成長を期待できる約30銘柄に投資する。渋沢氏は「コモンズ30」を運用する独立系の新会社、コモンズ投信の会長を務め、12月中旬にも募集を始め、来年1月下旬にも運用を始める予定だという。100年に一度と言われる世界同時株安の最中、「日本の資本主義の父」の子孫が超長期投資の機会を個人投資家に提供すべく動き出した。

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